HPサーバでのNICチーミング-NFTの動き

HPサーバでNICチーミングを設定していきます。

NICチーミングとは、複数のNICをまとめて1つとして使えるようにする技術です。容量を増やしたり耐障害性を高める効果があります。HPのサーバの場合、コントロールパネルにHP ネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティというツールがありここから設定します。
設定できるパターンは4つほどあるそうです。

(1)ネットワークフォールトトレランス (NFT)
(2)送信ロードバランシング (TLB)
(3)スイッチアシストロードバランシング (SLB)
(4)802.3ad ダイナミック

(3)と(4)に関しては対向のスイッチでもリンクアグリケーションの設定が必要です。(1)は片方が全ての処理を担当する方式、(2)は送信のみ全てのNICで行って受信は代表が受け取る方式です。(2)の場合、代表以外がフレームを送付する際には送信元MACにダミーのものを入れ込むようです。

では、HP ネットワーク コンフィギュレーション ユーティリティで設定していきます。こんな感じの画面です。
teaming_01_01

今回はNFTを設定しました。

teaming_01_02

さて、このように設定するとチームMACアドレスが設定され、これを送信元MACに入れてフレームが送信されます。アクティブなNICに障害が発生したときには、スタンバイのNICがチームMACアドレスを引き継ぎます。その際、対向側のmac-address-tableをリフレッシュさせるためにGratuitousARPを送付します。

これにより対向側はポートとMACアドレスの対応関係を書き換え、正しいポートへフレームを送付できるようになります。

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